校長ブログ

2025.4.15

トランプ関税と入学式

今、世界中がトランプ関税に振り回され、経済界はもちろん、各国政府もマーケットも大混乱に陥っている。そんな中、横浜隼人では例年通り新年度を迎え、先日、無事に入学式が挙行された。こうした世の中の大混乱にも関わらず、平然と予定通りに行事が進行するのが学校の良いところではある。もちろん、世の中の動きに合わせて学校の中がいちいち大混乱してしまっては困るのだが(笑)。

 

入学式での新入生は、やや緊張気味に壇上の僕を見つめていたが、いろいろな思いがあるのだと思う。第一志望の学校に入学できて嬉しくてたまらない生徒もいれば、これから始まる中学校生活や高校生活に対して不安でいっぱいという生徒もいるに違いない。いずれにせよ、入学してしまえばみんな一緒に“隼人生”としてこのキャンパス内で過ごすことになる。ここで集ったのも何かの縁、これからの3年間ないし6年間をみんなで協力しながら充実した期間にしてほしいものだ。それぞれが自分のやり方で学校を思い切り利用して、その後に社会で大活躍するための万全の準備をしてほしい。

 

そこで、上述のトランプ関税の話…。普段の中学や高校の生活の中では、こういう世の中のリアルな動きを詳細に教えたり、考えたりする機会はあまりないのではないか。以前、この場で政治教育の難しさみたいなものを書いたが、激動の時代と言われていても、学校の中は平和そのもの。高校3年生にもなると選挙権を得るというのに、である!

学校教育と実社会を繋ぐ仕組みが「総合的な探究」と言われている科目だ。生徒が自分で問いを立て、自分なりに解決策を調べ、研究し、その成果をプレゼンする、というもの。

その科目に直接リンクするかどうかは定かではないが、横浜隼人では社会人による講演会や特別授業をたくさん企画しており、現実社会そのものを生徒に感じてもらう時間にするつもりだ。変化のない学校の教室の中に、少しでも世の中の荒波を呼び込もうというもの。そういう経験をすることで、生徒のみんなには学校で勉強することの意味をより深く理解してもらうと同時に、自分がどんな力を身につけなければならないかを深く考えてもらうことを期待している。

 

…な~んてことを考えながら、入学式での校長式辞を述べていた。これからの世界を作っていくのは間違いなく彼ら彼女らなのだ。学校が用意したコンテンツを僕の想像をはるかに超えるような活用をして、大きく羽ばたいてほしいものだ!

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